positive transition

なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

【冬の移籍市場閉幕】少数精鋭部隊で臨むシーズン後半

〜別れの多い冬の移籍市場〜

チェンバースたちとの別れがあり、アーセナルサポーターにとって寂しい冬の移籍市場となった。アーセナルの冬の移籍市場での立ち回りは一般的には褒められたものではなかった。移籍した選手の穴埋めをせずに少人数スカッドになってしまったのだから。あの選手を残しておけば等々、そういう声が聞こえてくる可能性は決して低いわけではない。いろんな補強の噂があり、イサクはロンドンに来たという情報もあり盛り上がった。が、結果的にデッドラインデイは誰も来ず(今冬には)、オバメヤンが契約解除でバルセロナへ移籍してしまった。アーセナルについて悲観的な意見がたくさんあったのは理解できるのだが、一年通して見ると夏の移籍市場でのことがあるので悪くはなかったかなと思う。冬の移籍で動かなければいけないという状況は裏を返すとその時までチームがうまくいっていないことを表している。その点アルテタは今のチームでなんとか行けるという判断をした。

私が考えるポジティブなことをいくつか書いていく。

・チームの結束力

これはチームをスリム化することによってどの選手にも出番が回ってくる可能性が高まる。そのことによって選手のモチベーションも上がり、日頃のトレーニングの精度・強度が上がる。そして若いチームなのでみんなで創り上げているやりがいが生まれ、チームとしての結束力も上がっていく。その中で大事なのが中堅・ベテラン選手の存在。そのことについては別記事にしてみようと思う。サカやウーデゴールやスミスロウやマルティネッリやティアニーたちが個々にリーダーシップを発揮してチームでまとまりを持って戦っていってほしい。これが最近は失われつつあった闘うチームとしてのメンタリティなのかもしれない。

この少数精鋭部隊に付随して、ユース世代の選手にもベンチ入りのチャンスが出てくる可能性がある。トッププレイヤーのプレイを近くで見て刺激を受ける選手もいるだろうし、その選手が伸びてきてくれればなおのこといい。これがアルテタが長期的な視点に立ってみていることの表れだと思う。

・次の夏の移籍市場

オバメヤンの契約解除でさらに浮いた給与。これは次の夏の移籍市場での投資に役立つ。どれだけの選手が市場に転がっているかは不透明だが、勝負ができる移籍市場になるはず。とはいえ、ヨーロッパないときついんじゃないかという声もある。これは今シーズンにも当てはまることでそんな中でもアーセナルを選んでくれた選手もいるので心配はしていない。サカやマルティネッリなどの契約延長に使うもよし、ちゃんと結果を残して長期的にクラブに留めておくべき選手に使うお金として余裕がある方がいいに決まっている。現在はCLに出るクラブでもないのに多く給料をもらっている選手もいた中でこれはいい方向に進む一歩になる。

〜信じようアルテタを〜

怪我やコロナ禍でのことを考えるとリスク管理がなっていない!と怒られる気持ちもわかるのだが、リーグ戦の数と選手の数を考えた時に売れる可能性がある選手をローンに出すのは理にかなっている。買取条項をつけないのはそこで活躍して、なんとしてでもほしいと思ってもらってから交渉をしたいという考えがあるはず。

獲得できなかったことは残念だが、今いる選手でなんとかやりくりをして戦って、ヨーロッパの出場権を得てほしい。

アルテタが選んだこの決断を尊重し、彼がアーセナルを正しい道へ戻す過程を応援していきたい!