positive transition

なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

【アタッキングメロディに誘われて】21-22シーズン プレミアリーグ 第28節 Wolverhampton VS Arsenal

〜はじめに〜

ウルブス戦をダブルし、勢いに乗るアーセナルがアウェイヴィカレージロードに乗り込む一戦。ワトフォードは前節のアウェイマンユナイテッド戦をスコアレスドローで終え貴重な勝ち点をもぎ取っていた。その試合を見たのだが、ウイングの脅威・体を張るディフェンス・シソコの推進力には注意が必要だなと感じた。この試合に勝てば4位浮上となる大事な一戦だが、ここで勝ち点を落とすのがアーセナル。という不安を持っていた。

〜試合概要〜

前半5分、アーセナルは見事な崩しからウーデゴールが先制点を奪う。ウーデゴールとサカのコンビネーションで奪ったこの一点がチームに勢いをもたらせると思ったが・・・

前半11分、ホームチームがスーパーゴールで同点に追いつく。アーセナルのウィークポイントをつくあたりがさすがホジソン。ここから試合の流れが両チームとも掴むことができず、決定的シーンがあまり作れない。

前半30分にアーセナルが一歩前に出る。ラカゼットとサカのワンツーからサカがキーパーの逆を突き勝ち越し。ワンツーからシュートシーンというのはよくあるが、それを逆に沈めるあたり彼のクオリティの高さを示している。

後半に入り、どちらとも流れを掴めない試合を動かしたのはチームの集中力だった。

後半7分。ボールがタッチラインを割り、それを拾ったアルテタがクイックでサカへ渡し、セドリック→ウーデゴール→ラカゼット→マルティネッリ。と素晴らしいゴールが生まれる。この後アーセナルには決定機が何度か訪れるも沈めることができない。すると流れがホームチームへ傾き出す。

後半44分、要注意人物のシソコにゴールを奪われる。セットプレイにも耐え抜いたアーセナルが辛くも逃げ切った。

〜My Topics〜

  • 君臨するウーデゴール
  • ホジソンがついたアーセナルの弱点
  • 魅惑のアタッキングメロディ
・君臨するウーデゴール

彼が中盤に君臨することによってチームにリズムをもたらせているのはいうまでもない。ローンでいろんなチームへ移籍をしていた彼が見つけた"居場所"アーセナルだった。アーセナルの中盤でレフティというとエジルのことを思い出す人も多いが、ウーデゴールにはエジルのようなクリエイティビティも持ちながらファイトできる。この試合でも彼は際立っていた。ボールを引き出し、いろんな選手にボールを配っていた。そして視野が広く・技術も高い。その彼だからこそできた3点目のラカゼットへの配球だった。メッセージ性のあるパスも多く、彼は加入して1年で周りの信頼を厚くした。

後半の終了間際で前線からプレスをかけていたのは彼だ。一度ではなく二度追い・三度追いまでしてくれる。この姿勢を見ていると彼を応援せずにはいられない。レアルマドリードでのことも彼を強くしている要因でもある。自分のことを信頼してくれたアルテタへの想いを口にする彼がアーセナルのアームバンドを巻く日が来てもおかしくない。

・ホジソンがついたアーセナルの弱点

この試合でのアーセナルの失点シーンはいずれも左サイドから。ティアニーは攻撃に特徴のある選手で守備がそこまで得意な方ではない。マルティネッリも守備には戻ってくるが、うまく守れずどうしてもズレが生じてしまう。そこをついたワトフォードの1点目はさすがだった。この試合ではサールが欠場。代わって出場したクコが素晴らしい働きをした。彼に手を焼いたアーセナル。特にティアニーは大変だったに違いない。自分の近くにいるのはジャカ。そんな彼もスピード勝負になると厳しい。現に2点目はジャカがマークを外してしまっている。これからも対戦チームはアーセナルの左サイドをついてくるだろう。そこをうまく対処できるかが4位以内を確保できるかというところにつながってくる。

・魅惑のアタッキングメロディ

ラカゼット・ウーデゴール・サカ・マルティネッリ(スミスロウ)が奏でるアタッキングメロディはとても綺麗だ。ダイレクトでボールを繋ぎ綺麗にゴールを決める。ゴールが決まらなくとも彼らがボール回しに入るとワクワクする。サカとウーデゴールはレフティ同士の息があったコンビネーションを見せてくれる。その二人がボールを持ったときにラカゼットを囮にマルティネッリが突っ込んでくる。それに近しいのが3点目。ダイレクトでボールがつながるとこんなに綺麗なんだと感動するゴールだった。

ファブレガス・ロシツキ・フレブ・フラミニの4人が中盤で奏でるアタッキングメロディも綺麗だったが、それを上回りそうなのが彼ら5人。お互いの特徴を尊重した上で個性を出していく彼らにはロマンを感じる。

〜最後に〜

試合後に不安定な守備について言及していたアルテタ監督。これが良くも悪くも若さが出た証拠であり、改善ポイント。だが勝ち点3を持って帰ったのは大きな収穫。ライバルチームとの試合数が同じではないが、4位浮上をした。こういう苦しい試合は経験しないことには強くなれないはずだし、ここら辺については厳しく選手同士でディスカッションしてほしい。ラムズデールのキックミスにはヒヤリとさせられたが、失点に直結しなくてよかった・・・

ポジティブなポイントとしてはトーマスがプレミアリーグ仕様に仕上がってきていること。

プレミアリーグへ移籍してからは怪我やプレイ強度に戸惑う姿が見られたが、年明けくらいから徐々に本物のトーマスが現れ出した。シュート精度も枠近辺に行きそうな雰囲気が出ているのでいつか決めてくれるだろう(笑) デュエルでも負けることが減ってきたし、ボールタッチで相手を出し抜くトーマスらしさがこの試合の随所で出ていた。ジャカはボールを運ぶタイプではないので、彼の推進力が前線の若手が自由にできる要因でもある。

トーマスがジャカよりも後ろに位置してボールを捌き、ジャカは結構高い位置まで上がることが増えている。これは来シーズン以降の4-3-3への布石かな?

何はともあれ勝ち点3を得ることができたのはとてもとても大きい!自分たちの手でアーセナルをCL圏内に戻すやりがいもあるだろうし、苦しい試合でも仲間同士手を取り合って戦い抜いてほしい。

【虎の子の一点を守り切る】21-22シーズン セリエA 25節 Milan VS Sampdoria

〜はじめに〜

前節いい勝ち方をした両チームの一戦。ミラノタービーに劇的な勝利を収めたミラン。あのチームの反発力、団結力を見ていると今後のリーグ戦もかなり楽しみになる存在。そのミランのホームに乗り込むサンプドリアは新加入のセンシが素晴らしい働きをし、チームが活性化しサッスオーロに大勝した。センシをどう使うのか?センシをどう抑えるのか?というところに重きを置いて見ていこうと思っていた。

〜試合概要〜

前半からミランペースで試合が進む。その中で7分、メニャンの素晴らしいフィードからレオンが緩急で相手を抜き去り、簡単に先制点を奪って見せた。彼のギアチェンジはなかなか止めれるものではないが、あのスピードについていくのは容易ではない。それとメニャンからピンポイントのフィード、これが久しぶりに得点に絡んだ。その後も攻めるミラン、対照的にサンプドリアミランの前線のプレスに抑え込まれることが多くなかなかペースを掴むことができなかった。

後半はサンプドリアが少しペースを取り戻す。ハーフスペースに侵入したカンドレーバのシュートがあったり、同点に追いつくために攻撃の手を強める。が、ミランをそれ以上に脅かすことなく、ミランが人数をかけた攻撃を展開する。レビッチに決定機が何度かあったがファルコーネを中心としたサンプドリアの守備陣が守った。その1点を守り抜きミランサンプドリアに勝利した。

〜My Topics〜

  • センシを見るのは?
  • ディアスが輝き始める
  • 目先を変えたミラン
・センシを見るのは?

センシは加入して間も無くサンプドリアで中心的役割を与えられている。カンドレーバやカプートなどのベテランの中が多いチームの中で存在感を示している。サッスオーロは彼を捕まえることができずに大量失点を喫してしまった。彼はいろんなところにポジションを取り、ボールに触りチームに流れをもたらせる。後ろに顔を出したかと思えば、急に前に行きゴール前に出没する。フットボールを楽しんでいるセンシを見ているのは見る側も楽しい。

そんな彼をミランはどう抑えるのか?というと、ボランチに入ったトナーリとベナセル、特にベナセルが注意してセンシを抑えにいった。そのおかげでサンプドリアの前半はシュート1、流れを彼らに渡さずミランがずっとペースを握っていた。センシがボールに触り出したかと思ったがゴールからは遠く、決定的な仕事もさせていなかった。

・ディアスが輝き始める

ミラノダービーでのプレイを見ていると調子のいい時の彼が戻っていた気がした。彼の重心の低いドリブル、パスセンス、前向きな姿勢。彼がコロナに感染して復帰はしたが、体調が悪そうに試合に出ている姿は悲しかった。それだけに体調が戻ってきたディアスのプレイを見るのはかなり楽しい。シンプルにプレイし合うジルーとの相性はいいし、コンビネーションという部分では時間が経てばもっといいものになるだろう。ディフェンスでも相手の楔に対して、トナーリとサンドして奪ったりチームの流れを相手に渡さないという面でも際立っていた。あとは怪我がないことを祈る。

・目先を変えたミラン

クロスやショートパスなどゴール前での組み立てがゴールに直結することは多い。特にミランの場合はレオンという素晴らしい個人能力を持った選手がいる。そんな彼を生かすためにどうボールを配給するかをチームで考えていたと思う。そんなレオンは当たり前のようにサンプドリアは警戒をしていた。彼にボールが入ると数人が寄せに入り自由にさせない。それはショートパスやミドルパスでボールが入った時。彼とボールを同じ視野に入れてディフェンスをしていた。

そのサンプドリアの目先を変えたのがメニャンのフィード。

フィードをする前は彼はドフリーでピッチ上を見渡せていた。そこでレオンの前にボールを落とすことを決めた彼はピンポイントフィード。その後は知っての通りレオンの先制点。今シーズンの開幕戦のサンプドリア戦でもフィードで驚かせてくれたメニャン。現代型ゴールキーパー必須のフィード力を持った彼がどれくらいアシストを記録してくれるかが楽しみだ。

〜最後に〜

この試合を最後まで繋ぎ止めたのはサンプドリアのファルコーネ。子役デビューもしていた彼が素晴らしいセービングを幾度となく見せ、1-0のスコアで推移させていた。その活躍は見逃せない。サンプドリアサッスオーロ戦のようには行かず、ボールをうまく繋いで前へ前進することはできなかった。

ミラノダービーがいい薬になったのかミランの調子が上がってきている。チーム全体のボールへ対する執着心が戻ってきて、体にキレが戻ってきている。この試合で勝ち点3をとって暫定ながらインテルより上に行った。ヨーロッパのカップ戦もなく国内に集中できる点も好材料

同じ街のライバルチームがカップを掲げた先シーズン。そのライバルチームを逆転し、優勝できるのか。ミランが逆転優勝へ向けて準備を整え出している。

アーセナルサポーターとしてはジルーとベナセルが活躍しているのが嬉しい限りでございます。

【10人で得た勝ち点3】21-22シーズン プレミアリーグ 第24節 Wolverhampton VS Arsenal

〜はじめに〜

2022年に入って勝ちがないアーセナル。この日の相手は難敵のウルブズ。リーグ2番目の失点の少なさを誇っていて、得点力の欠乏が嘆かれるアーセナルからするとかなり厳しい相手、しかもアウェイということ、昨シーズンのこの地での悪夢を思うと気持ち良くは帰らせてくれない覚悟は持っていた。だが、それが現実になるとは・・・

〜試合概要〜

ウルブスの出足も早く、前半の初めからお互いが潰し合う展開でシュートシーンがそこまで多くない。前半25分にコーナーキックの流れからガブリエルが押し込みアーセナルが先制。そのコーナーを得る展開が素晴らしかった。その後、ホームチームが押し返す展開が続く。マルサウのクロスからデンドンケルというウルブスの決定機をジャカがゴールラインに戻りながらのヘディングでのクリア。後半も同じような展開が続くが、後半24分にマルティネッリがスローインの相手を押し、その後ファールで2枚のイエローをもらい退場。ここで潮目が変わり、ウルブスが一気呵成に攻め出す。一度ウルブスがゴールを決めたかがオフサイドで取り消される。それを防いだのはチーム全体、そして10人になったことで投入されたホールディング。ラムズデールの素晴らしいセーブもあり、なんとか勝ち点3を手にした。

My Topics

  • サイドバックのパフォーマンス
  • やっぱりホールディング
  • 決定力があればな・・・
・右サイドバックのパフォーマンス

これを心配したアーセナルサポーターも多かったはず。冨安がいない時のアーセナルは一気にチームが変わってしまう。そこを安心させてくれたのはセドリック。もちろん冨安ほどではなかったが、クロス精度もそこそこ良く期待感のあるボールを上げていた。クロス対応やラインコントロールがお世辞にもうまいとは言えるものではなかったが、致命的なものになることはなかった。今日の試合の対戦相手にポルトガル国籍の選手が多かったことも彼の闘争本能を掻き立てる要因にもなったかもしれない。今のチームではペペとの縦関係を組んだ時に相乗効果が発揮されると思っているが、サカと組んでもとてもうまくやっていた。ウーデゴールとのパス交換もうまくし、チームのパス回しに貢献をしていて少しずつコンディションも上がってきているんだなと感じ安心した。チェルシー戦は延期され、次の試合は来週のブレンドフォード戦。そこまでに冨安が戻ってくればいいが、戻ってこれないようならばセドリックが右サイドバックを務めるだろう。彼自身も自分の存在価値を示すこともでき、素晴らしい気分だっただろう。

・やっぱりホールディング

私の後半戦の守のキーマン、ホールディング。彼がいる意味、ピッチ内外での彼の存在感の大きさについて書いたが、この試合ではピッチ内の存在感が素晴らしかった。10人になったことで投入され5バックに移行したアーセナルセンターバックとして19分間の出場で9回のクリアランスを見せてくれた。ベンゲル→エメリ→アルテタ。と3監督の元プレイしている彼のアーセナルでの経験をチームに還元してくれている。

ホワイトとガブリエルを自らの両端に据えプレイしている姿はFACUP決勝でプレイしていたメルテザッカーを見ているかのように安心させてくれた。両サイドからのクロス、ネベスたちからの精度の高いフィードがゴール前に入ってくる中、チームが耐え忍ぶことができたのは彼の存在があったからこそ。レギュラー陣が活躍するのは当たり前の話なので、それにプラスアルファーしてくれる存在。今日はホールディングだった。本当に頼もしかった、そして嬉しかった。

・決定力があればな・・・

これはラカゼットに決めて欲しかったシーンが2個あったからである。前半と後半に1つずつ。前半のサカからのクロスに合わせたのはキーパーの真正面に行ってしまった。好調時の彼ならば、枠の隅には決めていたはず。ディフェンスに前に行くと見せかけてその場に止まった動きは素晴らしかったのだが、フィニッシュワークの精度が上がってこないのがすごい心配。

後半の10人になってからの苦しい時間でもらったチャンス。ガブリエルの素晴らしいスルーパスに抜け出してキーパーと1on1。これを決めきれず枠外へ。もちろんキーパーが素晴らしいポジションをとっていたことは言わずもがなだが、その中でも決めるのがストライカー。彼にはそれくらい簡単に決めるという姿を見せてほしい。ディフェンスが帰ってきている中でキーパーを動かしてゴールを決めることは考えにくいがファーを見せながらニアを狙うなどの工夫が欲しかった。

が、なぜ決められないか?と考えた時にはやはりガス欠なのかなとも思っている。ラカゼットは全てにフルパワーでプレイしている。時には後ろに下がって守備をしながらも前に出て攻撃のキーマンにならなくてはならない。これに関しては今のアーセナルに必要なピースで、アルテタはこれくらいの守備をしながら前に行った時には仕事をすることまで求められている。アーセナルが契約延長を躊躇っているのはこのスタミナ面を考えてのことだと思う。

アームバンドを巻いてプレイすることについてもインタビューに答えたラカゼット。彼には残り17試合でアームバンドを巻いて大暴れをしてほしい。

〜最後に〜

2022年初めて勝利を挙げたアーセナル。この後の喜び方についていろいろ言われていたが、それだけこの試合にかける思いが大きかったはず。良い調子で進んでいたのに勝てなくなり、批判にさらされた選手たち。それを乗り越える上でも大事な一戦。そして相手のウルブスが強敵だったことも影響しているはず。彼らのポテンシャル、チームとしての団結力を考えてもなかなか簡単な試合にはならないと感じている選手も多かった。

My Topicsでは触れなかったが、前半のマルサウのクロスのジャカの対応は1点ものだったと思うな。デンドンケルの入ってくるスピードも完璧だったが、その彼を完全にやらさなかった。しかも戻りながらのクリアだから難しい。手癖を指摘される彼だが、マークを見落とさずにクリアをした彼を賞賛したい。

ウルブスはワイドの使い方、セットプレイの脅威、そしてディフェンス力。素晴らしいチームだなと改めて感じた。そんなチームに勝てたのはとても誇らしい。

10人になってのサッカーに慣れ出したアーセナル(良いのか悪いのか・・・笑)。今までは勝ち点を落とすことがほとんどだったが、アウェイで勝った。しかもクリーンシート。

これはチームにとって自信になるはずだし、この先に繋がる1戦だった。

【アーセナル逆襲のキーマン】守:ホールディング 攻:ぺぺ

〜ヨーロッパへ向けて〜

冬の移籍市場が厳しい内容となってしまったアーセナル。だが、試合はやってくる。インターナショナルマッチウィーク前、少し息切れ気味だったアーセナルにとってはいいお休みとなったのは確かなことで少数精鋭スカッドで臨む後半戦。

文字通り総力戦になる。各選手が1以上の力を発揮して、チームとして団結しなければヨーロッパ出場圏内には入ることはできない。というところで私が思う攻守のキーマンを一人ずつ挙げてみる。

守:ホールディング

なぜレギュラー格ではない彼をキーマンとして挙げたかというと、彼はチームのリーダーシップが取れる選手の一人だ。というアルテタのコメントがあったようにアーセナルに来て6シーズン目を迎える彼は中心的役割を担っている。

現状冨安が抜けた後にはホワイトがスライドをする形でプレイしている。そしてホワイトがいたセンターバックにホールディングが抜擢されるケースが増えている。このケースと共に、ボランチの1つが空いた場合にもホワイトを起用するのではないか?と思っている。ロコンガが不慣れなアンカーを任され苦しんだことはアーセナルサポーターの誰しもが記憶に残っている。センターバックが不安定になることはチームが不安定になることに直結する。そんなチームを救えるのはホールディングしかいないと思っている。何かが必ず起こる残り試合。そこで耐えるためにはある程度の経験がある選手がフォローする必要がある。ピッチの内外でまとめる役割を彼には全うしてもらいたい。

攻:ぺぺ

彼にはそろそろやってもらわないと困るというサポーターが多いはず。移籍金に見合っていない中批判が彼に集中する試合はたくさんみてきた。そんなサポーターを見返してほしいし、自分の価値を証明してほしい。そんな彼にはサカがいろんなポジションができるので、怪我人の具合によってはセンターハーフやトップ下での起用も考えれる。その空いた右サイドハーフに入ることは言うまでもないが、スクランブル時にはワントップに入ることも考えれる。そんな攻撃の切り札的存在になれるのは彼しかいないのである。

昨シーズンのアウェイ、セインツ戦のゴールのように比較的ゴールまで冷静にいることができる貴重な選手。フィニッシュワークだけに専念させてあげればもっともっと得点は量産できるのではないかなと楽観的に思っている。そう思わせるくらいの光り輝くものがあるのに、勿体無いのは守備のリアクションが悪すぎる点。仮にワントップに入るとその守備からは解き放たれるので、今まで以上に爆発してくれるのではないか。というか爆発してください!笑

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〜一戦必勝が続くリーグ戦へ向けて〜

どの試合でもポイント3を取ることはマストだ。リーグ戦しかないアーセナルにとってプレッシャーがかかる試合ばかり、そんな中で個々にキャプテンシーを発揮しチームとしてまとまりを保てるか。長年の課題であったチームの一体感が感じられる今シーズン。攻守のキーマンにあげた二人が要所要所で輝いてほしい。

とりあえず、キャプテンをラカゼットに据えて戦うはず。

彼が後半戦で10ゴールくらい挙げて契約延長を勝ち得てほしい!

この若いチームにとっては全てが栄養となる。失敗ももちろんあると思うが、それを成功のための薬にしてほしい!!

【まさにハチの一差し】21-22シーズン セリエA 24節 Atalanta VS Cagliari

〜はじめに〜

上位陣を追走するアタランタ。少しずつ主力が戻りつつあるホームチームが迎えるのは年明け2勝1敗1分と好調なカリアリマッツァーリ監督がこの試合で採用した5-4-1。このフォーメーションに対してミラーゲームで臨むと思っていたアタランタが採用したのは4-5-1。これがどういう試合にするのかとても楽しみだった。特にアタランタといえばバック3。センターバックの右と左が果敢に攻め上がる攻撃的なサッカーが持ち味なので新鮮味があるバック4も楽しみであった。

〜試合概要〜

前半の頭から押し込むアタランタサイドバックの追い越しもスムーズでボールを握る時間が増える。だが、決定的なところまで持ち込むに至らない。サイドを抉ったとしても中への折り返しのボールは単調でカリアリとしては守るのは容易であった。スコアレスドローで折り返した後半5分にガストンペレイロがVARチェック入りながらも先制ゴール。その後に裏へ抜け出したガストンペレイロをスライディングで止めてしまいレッドカード。10人での戦いを余儀なくされたアタランタだったがセットプレイの流れからパロミーロが決めて同点。この勢いに乗ることができずカウンターからベッラノーバのクロスにガストンペレイロが合わせ勝ち越し。パワープレイに出るアタランタであったが、同点に追いつくゴールを決め切ることができなかった。アウェイチームが大金星を上げる形となった。

〜ギアがあがらないアタランタ

最近のリーグ戦で勝ち点を落とすことが多くなったアタランタが採用した4-5-1のフォーメーション。これ自体はうまくいっていたと思う。サイドバックサイドハーフの意識が統一されていて、サイドバックサイドハーフを追い越す動きがチームを助けていた。現にマリノフスキのミドルショットを打つシーンがそれを象徴していた。クラーリョが素晴らしいセービングで防いだのだが、彼を一番脅かしたシュートはそれだった。パロミーノが同点ゴールをあげここから反撃!というところで失点してしまったのももったいなかった。

ボールスピードも一定でパスミスが多くリズムが作りきれていなかった。ショートパスが多くなって単調になったチームを変えようとしていたのがコープマイネル。彼のロングパスから相手陣内へ押し込んだ攻撃がみれていたのがポジティブな点だったが、チーム全体としてはそのやり方をあまり考えていなかったように思える。

〜まさにハチの一差し〜

今日のカリアリワンチャンスをものにした素晴らしい例だ。ブロックをきちんと敷いて、相手を迎え撃ち、必要な時は相手を囲む。そうしてマイボールにしてカウンターなどビッグチャンスにつなげていた。毎節彼らをみているわけではないので、全てはわからないがミラン戦のように防戦一方でやられるチームからは変わっていた。それが年明けからの好成績につながっている。数少ない決定機をものにしたガストンペレイロは本当に素晴らしい。簡単なように見えて難しいシュートを難なく沈めた彼は残留のキーマンになる。

〜最後に〜

CL圏内を狙うアタランタにとってはかなり大きな敗戦となってしまった。もちろんこれで終わったわけではないが、アタランタらしい攻撃力が鳴りを潜めている。ムッソが退場したシーンもチーム内のバランスの悪さが生んだものだと思うので早い目に修正してもらいたい。この試合でも後ろからの繋ぎの部分で怪しさが出たムッソ。もちろんショットストップはトップクラスだが、それ以外をもっと向上させないと上位へ行くことは難しいかもしれない。

単純なパスミスやイージーミスが最近目立つアタランタシンプルに攻撃的なサッカーをするチームとすれば、リズムが悪くなってしまうと立て直しがきかなくなっている。ボガやミハイラといった新戦力がこの状況を打開することを祈っている。

次節はとても強く生まれ変わったユベントス戦。正ゴールキーパーなしでどう戦うのか注目だ。

【相棒の移籍が手助けに?】ラカゼットの去就について

〜移籍?残留?〜

少し前までは今年の夏に契約満了になり退団が濃厚だと言われていたラカゼット。冬の移籍市場でオバメヤンが抜けるという予期せぬ事態が発生したために彼の契約延長が可能になるのではないか?という報道がちらほら出てきている。給与バランスが崩れた中での契約延長は厳しそうだった。ラカゼットの要求額をアーセナルが出せるとも思わなかったが、一番給料をもらっていたオバメヤンが契約解除をしてバルセロナへ移籍した。これが彼にとって良い方向へ出るような気もしている。

football london様よりラカゼットについての記事。

www.football.london

〜リヨンが接触?〜

契約延長がなされない場合は古巣のリヨンが獲得に動くのではないか。と言うよりもうプレ契約を結んでいるのではないかとも言われている。オラス会長のコメントを見ているとラカゼットのことを好んでいるのもよくわかるし、彼の人格・プレイぶりを見ているとそう思うのも納得できる。契約問題で難航する選手はたくさんいるし、そのことで集中できずにパフォーマンス低下する選手もいるが、ラカゼットにはそのような心配はいらなさそうだ。

アーセナルのストライカー問題〜

ラカゼット・エンケティアしかいないアーセナルセンターフォワード。エンケティアにはクリスタルパレスニューカッスルから正式なオファーもあったとは言われているが、アルテタはブロックした。契約が後半年の選手でお金にできるのは今しかないという中で移籍をブロックしたのはラカゼットに何かあった時のことを考えたからだと思う。バログンを早々にローンさせる決断をしたのは素晴らしいことではあるが、リスク管理という意味では疑問符が残る(それはどこのポジションにもいえるが笑)。

〜残留熱望のサポーター〜

これはアーセナルサポーターなら残留してほしいと思う人が多いはず。だが、一方で得点力というところには疑問が残る。ストライカーなら得点とってなんぼでしょ、今シーズン3得点。このフォワードにアーセナルがどれくらいの契約年数を提示して、年棒をいくらで提示するのかは気になる。彼への評価額をこれから半年でどう自分の要求額へ近づけるのか?

彼が若手に慕われていること、献身的にチームへ貢献する姿、スタジアムでの彼の愛され方、それに加えて、後半戦からは親友から受け継いだキャプテンマークを巻きプレイする。チーム最年長となったラカゼットが周りの批判を黙らせるようなゴールを重ねてほしい!

【冨安の続報を待つアーセナル】重要なキャストとなる冨安

〜冨安の存在感〜

カラバオカップリバプール戦に無理して出場してしまい離脱となった冨安。彼の続報を待つアーセナルサポーターは日本だけでなく、現地にもいる。このことは日本の誇りと言っても過言ではない。セルティックオールドファームダービーで活躍した旗手もそうだが、日本人が活躍していると嬉しい。

彼の代わりにベンホワイトが右サイドバックとして出場したが、冨安ほどのインパクトは残せずアーセナルの右サイドは停滞し、バーンリー戦はスコアレスドローという結果に終わってしまった。彼は数週間の離脱が予想されている。ドバイキャンプには彼の姿がなかったので、帯同せずロンドンに残留しているはず。セリエAのシーズンを戦い、オリンピックを戦い、プレミアリーグを戦った彼にはちょうどいい休養となったのではないか。かつてミハイロビッチ監督が冨安の重大性を語ったことがあるが、ボローニャにとって彼は絶対的な存在で信頼を勝ち得ていた。その気持ちがアルテタにもわかり出したのではないか。

対人に強く、両足使えて、空中線にも強い、インテリジェンス溢れるプレイをしてくれる。監督としたら起用せざるを得ないくらいの能力を持っている。そんな彼の復帰を心待ちにしたい。

Football london様の記事より、ドバイキャンプでセドリックがある程度コンディションを取り戻したことを報じている。彼が右サイドバックとしてチームを支えてほしいし、もちろんファーストチョイスとはなれないにしろバックアッパーとしてチームに良い影響を与えてほしい。

www.football.london

〜サリバをどうするか?〜

アーセナルサポーターの心配事といえば、期待されてアーセナルに加入したウィリアム・サリバがアーセナルでプレイするのか?ということだ。マルセイユでも素晴らしいパフォーマンスをしている彼に期待がかかるのもわからなくはないが、なぜアルテタが彼をローンに出したのかは疑問だ。確かにプレシーズンマッチでの彼を見た時に体の柔軟さにかけ、少し危なっかしいプレイをしていた記憶がある。ハイライト動画でしか見ていないので良いところしかないし、良い試合の結果しか報道されていないので本当に良いのかは怪しいが素晴らしいポテンシャルを持っていると言う話を聞く。

となると、今シーズンのローンが終わった後をどうするかが問題になってくる。私の考えはローンバックし、ガブリエル・ホワイト・ホールディング・サリバで競争させるのが既定路線かと思っている。ヨーロッパの舞台がある前提で言うとターンオーバーもできるし、更なるチーム力の向上が見込める。アルテタはそこまで期待して、サリバをローンでフランスへ出向させているような気もする。彼の年齢で実践を積むことが大切だという判断があるはず。そんな彼にはアーセナルでのキャリアを築き上げてほしい。実際に試合を見ることができればレビューを書くこともできるのだが・・・

〜中断前のチームから変わったこと〜

トーマスとジャカが戻ることが好材料。彼らはドバイキャンプに参加し、相互理解も進んでいる。コロナ陽性者も今の所増えることもなく、冨安以外はフルメンバーを起用できそう。フォーメーションはいじることなく4-5-1で右サイドバックをホワイトにするかセドリックにするかと言うところが意見が分かれるポイントである。

ドバイでの練習風景を見ていると雰囲気の良さ、風通しの良さが伝わってくる。良いように言うと学生の部活の雰囲気がある。最年長がラカゼットとセドリックの30歳という若いスカッドで自分達で作り上げるというやりがいがそういう雰囲気にしてくれていると思う。

勢いに乗れば怖いもの無しのチームになるはず。

キャプテンであるNo14が去った暗闇にいたチームを救ったのはセスクやフラミニたちの若手たちだった07-08シーズンの再来となるか?

その時のスカッドより若いスカッドのこれからが楽しみだ!