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なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

【虎の子の一点を守り切る】21-22シーズン セリエA 25節 Milan VS Sampdoria

〜はじめに〜

前節いい勝ち方をした両チームの一戦。ミラノタービーに劇的な勝利を収めたミラン。あのチームの反発力、団結力を見ていると今後のリーグ戦もかなり楽しみになる存在。そのミランのホームに乗り込むサンプドリアは新加入のセンシが素晴らしい働きをし、チームが活性化しサッスオーロに大勝した。センシをどう使うのか?センシをどう抑えるのか?というところに重きを置いて見ていこうと思っていた。

〜試合概要〜

前半からミランペースで試合が進む。その中で7分、メニャンの素晴らしいフィードからレオンが緩急で相手を抜き去り、簡単に先制点を奪って見せた。彼のギアチェンジはなかなか止めれるものではないが、あのスピードについていくのは容易ではない。それとメニャンからピンポイントのフィード、これが久しぶりに得点に絡んだ。その後も攻めるミラン、対照的にサンプドリアミランの前線のプレスに抑え込まれることが多くなかなかペースを掴むことができなかった。

後半はサンプドリアが少しペースを取り戻す。ハーフスペースに侵入したカンドレーバのシュートがあったり、同点に追いつくために攻撃の手を強める。が、ミランをそれ以上に脅かすことなく、ミランが人数をかけた攻撃を展開する。レビッチに決定機が何度かあったがファルコーネを中心としたサンプドリアの守備陣が守った。その1点を守り抜きミランサンプドリアに勝利した。

〜My Topics〜

  • センシを見るのは?
  • ディアスが輝き始める
  • 目先を変えたミラン
・センシを見るのは?

センシは加入して間も無くサンプドリアで中心的役割を与えられている。カンドレーバやカプートなどのベテランの中が多いチームの中で存在感を示している。サッスオーロは彼を捕まえることができずに大量失点を喫してしまった。彼はいろんなところにポジションを取り、ボールに触りチームに流れをもたらせる。後ろに顔を出したかと思えば、急に前に行きゴール前に出没する。フットボールを楽しんでいるセンシを見ているのは見る側も楽しい。

そんな彼をミランはどう抑えるのか?というと、ボランチに入ったトナーリとベナセル、特にベナセルが注意してセンシを抑えにいった。そのおかげでサンプドリアの前半はシュート1、流れを彼らに渡さずミランがずっとペースを握っていた。センシがボールに触り出したかと思ったがゴールからは遠く、決定的な仕事もさせていなかった。

・ディアスが輝き始める

ミラノダービーでのプレイを見ていると調子のいい時の彼が戻っていた気がした。彼の重心の低いドリブル、パスセンス、前向きな姿勢。彼がコロナに感染して復帰はしたが、体調が悪そうに試合に出ている姿は悲しかった。それだけに体調が戻ってきたディアスのプレイを見るのはかなり楽しい。シンプルにプレイし合うジルーとの相性はいいし、コンビネーションという部分では時間が経てばもっといいものになるだろう。ディフェンスでも相手の楔に対して、トナーリとサンドして奪ったりチームの流れを相手に渡さないという面でも際立っていた。あとは怪我がないことを祈る。

・目先を変えたミラン

クロスやショートパスなどゴール前での組み立てがゴールに直結することは多い。特にミランの場合はレオンという素晴らしい個人能力を持った選手がいる。そんな彼を生かすためにどうボールを配給するかをチームで考えていたと思う。そんなレオンは当たり前のようにサンプドリアは警戒をしていた。彼にボールが入ると数人が寄せに入り自由にさせない。それはショートパスやミドルパスでボールが入った時。彼とボールを同じ視野に入れてディフェンスをしていた。

そのサンプドリアの目先を変えたのがメニャンのフィード。

フィードをする前は彼はドフリーでピッチ上を見渡せていた。そこでレオンの前にボールを落とすことを決めた彼はピンポイントフィード。その後は知っての通りレオンの先制点。今シーズンの開幕戦のサンプドリア戦でもフィードで驚かせてくれたメニャン。現代型ゴールキーパー必須のフィード力を持った彼がどれくらいアシストを記録してくれるかが楽しみだ。

〜最後に〜

この試合を最後まで繋ぎ止めたのはサンプドリアのファルコーネ。子役デビューもしていた彼が素晴らしいセービングを幾度となく見せ、1-0のスコアで推移させていた。その活躍は見逃せない。サンプドリアサッスオーロ戦のようには行かず、ボールをうまく繋いで前へ前進することはできなかった。

ミラノダービーがいい薬になったのかミランの調子が上がってきている。チーム全体のボールへ対する執着心が戻ってきて、体にキレが戻ってきている。この試合で勝ち点3をとって暫定ながらインテルより上に行った。ヨーロッパのカップ戦もなく国内に集中できる点も好材料

同じ街のライバルチームがカップを掲げた先シーズン。そのライバルチームを逆転し、優勝できるのか。ミランが逆転優勝へ向けて準備を整え出している。

アーセナルサポーターとしてはジルーとベナセルが活躍しているのが嬉しい限りでございます。