〜6発快勝〜21-22シーズン セリエA 第21節 Udinese VS Atalanta
〜はじめに〜
年越し前には勢いに陰りが見えたアタランタがウディネーゼ相手にどういう試合をするのかなと興味を持って見始めた試合。ウディネーゼは名前を聞いたことはあるが、どういう動きをするのかわからない選手が多くて気になっていたのでより楽しみでもあった。だが、試合は思いもよらぬワンサイドゲームになってしまうのであった。
〜試合内容(Sofascore様より)〜
〜My Topics〜
- 規則性の中の不規則性
- デウロフェウの脅威
- 戻りつつある得点力
〜規則性の中の不規則さ〜
この日のアタランタはビルドアップ時にボランチの2枚が落ちて、その空いたスペースをセンターバックの両サイドの選手が使う形がよく見られた。年越し前のアタランタはどことなく攻撃の閉塞感があったので、この試みはとても良かったと思う。コープマイネルスが落ちる場合は彼のパスレンジの広さがいかされる。ショートだけでなくロングパスを交えることによって相手の目が変わって対応しづらくなる。先ほどの規則的な同じサイドの選手の前後ではなく、逆サイドの選手(特にトロイ)の攻め上がりが効いていた。元々攻撃大好きなトロイも最近は自重気味かと思ったが、この試合では彼の良さが前面に出ていた。
〜デウロフェウの脅威〜
先ほど書いたようにアタランタがそれだけ前に攻めてくるということは、後ろのスペースが結構空くこととなる。ましてや守備範囲がそこまで広くないムッソなので何か起こるかもしれない。そこをうまくついたのがデウロフェウ。0-0の時に、パロミーノをかわしシュートへ。惜しくもムッソに防がれてしまった。彼の細かいステップにパロミーノとトロイはかなり手を焼いていた。1点差で1対1を仕掛けるシーンがあったら彼らはヒヤリとしただろう。ベトとデウロフェウの凸凹コンビを見ていて楽しいので、間伸びせず、彼らを生かしてほしい。
〜戻りつつある得点力〜
モウリーニョのローマに敗れたり、ジェノアにスコアレスドローと持ち前の得点力が鳴りを潜めてしまっていたアタランタはこの試合で以前の感覚を思い出したかもしれない。ボールを持った時の全員のベクトルが前に行くところ、両センターバックの攻め上がりなどいい時のアタランタを垣間見れた。先月のチーム月間MVPのマリノフスキを中心にレフティが多い中盤は見どころいっぱいだし、彼のパスは力強くメッセージ性があるものが多い。コープマイネルスも少しずつリーグやチームに慣れてきている。移籍の噂もあるムリエルがドッピエッタ。得点後の彼の笑顔は本当に素晴らしい。ベンチに回る機会が多くても笑顔を保てているのは人格者だなーと思う。
〜最後に〜
ウディネーゼはプレスをかけ続けるわけでもなく少し中途半端な守備をしてしまった。最後はラインもバラバラになってしまってやりたい放題されてしまった。ボールが逆サイドにあると下を向いて歩く選手が多かったのも残念だった。名前は聞いたことあるが、細かく知らない選手が多かったので見ることができて良かった。ベト、伸び代を感じるいい選手だなー。
アタランタは結果も伴い、2022年は勝利スタートとなった。不安要素は失点の多さだが、それを補う得点力が戻ってきた。5点目の右サイドハーフのハテブールから左サイドハーフのメーレに象徴されるようにダイナミックな攻撃が増えてきた。ハテブールのコンディションが上がってきたら、以前のようなトロイ・ハテブールの縦関係も見てみたい。次節のリーグ戦は首位インテル。どんな試合になるのかとても楽しみだ。