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なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

~まさにモウリーニョ~21-22シーズン セリエA 第18節 Atalanta VS Roma

〜はじめに〜

前節なんとか勝ち点3を奪ったアタランタと勝ったり負けたりと浮き沈みの激しいローマの試合。試合前から攻撃のアタランタと守備のローマとなるのかなと思ったらまさしくそのような試合となった。そしてガスペリーニモウリーニョの対決も楽しみだった。

試合内容(sofascore様より)

www.sofascore.com

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アタランタの攻撃の起点はサパタ、そのサパタをどう抑えるのかと言うのはアタランタと対戦するチームの大問題である。ここをすごく丁寧に激しくプレイしていた。バック3の真ん中に入ったスモーリングがサパタにボールが入るとすぐにチェックに行き、その司令官の司令に他の選手もついていく。そのことによってアタランタは外循環を余儀なくされる。守備ブロック形成が5・4(3)が素晴らしい。たとえボールが入ったとしても外に追い出す、前をむかせないことを徹底していた。そしてロングカウンターに備えるはエイブラハムとミキタリアンとザニオーロ。彼らのカウンターがアタランタへ脅威を与えていく。

一方アタランタは前述の通り、サパタへのボールが封じられ攻撃の糸口を掴めない。こう言う時に頼りになるのはイリチッチなわけだが、そんな彼も今日は彼の日ではなかった。カウンターがハマり出すと、少し逃げ腰になるシーンも見られた。そこでも勝ち点を拾って行ったのは彼らの基礎能力。トラップ、パス、ドリブルなどの基本はきっちりしていたのだが、この試合ではここに狂いが見られた。普段では考えられないようなパスミスやトラップミスが見られリズムが作れない。後半にハテブールのランニングを使えず、彼が怒るジェスチャーを見せていたのはこの日のチームを表していた。2点リードされ、ムリエルで奇襲に打って出たものの、彼の前半終了間際の一発を生かすことができなかった。3点目のファンムッソの飛び出しがなかったことを見ているとこの先上位との戦いではここは狙われてしまうだろうなととても心配になった。。。CLのビジャレアル戦のような展開でそのまま敗れてしまったのはチームのメンタリティが心配になってしまった。

ほとんどボールを持たれていたが、そこをやり過ごしてロングカウンター、ショートカウンター、そしてセットプレイ。完璧ではないか。これがモウリーニョのサッカー。とても面白かった。現代のパスを回すサッカーももちろん面白いのだが、このような個性のある監督のチームを見ているのは非常に興味深い。ローマ一年目でうまく行かないことも多くあるが、こう言うポジティブな部分をこの先生かしていくことができればもっともっと上を目指していけるだろうな。それにしても久しぶりにモウリーニョを見た気がする!

〜最後に〜

アタランタの攻撃のギアが上がらなかったのもローマの固い守備があったからであって、攻撃していいですよ、でも最後はやらせませんよというスモーリングを筆頭とする守備陣の奮闘があってこその勝利である。この集中力をどの試合でも発揮してほしいし、そういうモウリーニョの意図が反映されたチームを見ていきたい。エイブラハムやザニオーロの若い力も楽しみだ。この試合は敗れてしまったアタランタもサパタを封じられた時の手立ての確立をしていかないと上位との戦いでは厳しいこともわかったかなと思う。ガスペリーニがその手段を見つけ出すことに期待したい。