positive transition

なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

~瀬戸際踏みとどまる勝ち点3~21-22シーズン セリエA 第17節 Hellas Verona VS Atalanta

〜はじめに〜

CLの突破をかけた一戦で延期・早々の失点から三失点、そして敗退と厳しい状況に追い込まれたアタランタ。ローマ・ユベントスラツィオに勝ち、ナポリに引き分け、前節は3-0を3-4にひっくり返したベローナ(エラスベローナをベローナと呼ばせてもらいます)と対照的な両チーム。面白い試合が期待されたが、想像通り面白いサッカーを見せてくれた。ベローナに関しては名前は聞いたことある選手が多く、文字では見ることがあっても実際の試合を見たことがなかったので楽しみだった。

試合内容(sofascoreさんより)

www.sofascore.com

〜My Topics〜

  1. 縦ベクトルのベローナ
  2. ファンムッソの守備範囲
  3. ムリエル・サパタの使い分け

1について・・・

聞いていた通りのアグレッシブなベローナ。両ワイドをうまく使いながら、ボールを奪ってからのショートカウンターも鋭かった。12分のシーンのように相手に襲いかかるようなプレスを仕掛け奪うとツートップの二人を中心に仕留めていくというわかりやすいシンプルなサッカー。ただ、ここでアタランタがそこにハマらなかったのがこのシーンの後奪い返すとトロイはショートパスではなくロングパスで裏をつこうとした。(結果ムリエルのトラップがうまくいかずカウンターとはならず) こういうところでアタランタの試合運びのうまさをうかがい知れた。この試合の1点目は引いた位置で一度もらって展開して、最後は前でスペースを自分で作ってそこに飛び込んだシメオネによるもの。ジムシティをあっさりと抜き去ったのはさすがと言ったところ、イメージはバーディに近いのかな?と思わせるプレイだった。ここで気になったのがファンムッソ。それが2つめへとつながる。

2について・・・

ここのシーンを含め前に見た試合でも気になっていたのは彼の守備範囲。少し出るのを躊躇するきらいがあり、今回の失点シーンも出ていればわからなかった気がする。守備範囲が広いキーパーならデミラルもカバーに行かなくていいが、この場合は彼の特性を分かった上でカバーに行くべきだった。が、新加入同士でまだそこら辺を分かり合えてない気がした。私もキーパーをしているのでわかるが、非常に難しい判断。結果論で話をされるのは困るのだが、それがキーパーってものであそこは出て欲しかった。そこで終わらないのがさすがムッソというところで何度もビッグセーブをし、チームの勝利に貢献した。この試合のラストプレイ、アウトスイングのコーナーキックにムッソは勇敢に飛び出しキャッチをした。このプレイが自信につながってほしいなーと切に願う。ゴールセービングは長けてるのだから、守備範囲を広げてほしい。

3について・・・

この日の先発はムリエル、交代で入ったのがサパタ。この二人がそれぞれ得点に絡んでいる。ワイドに動いて相手を引き寄せて周りをうまく使える器用なムリエルもいい。その視野の広さがミランチュクの同点ゴールにつながり、サパタの突破のこぼれ球からクープマイネルスのミドルショットにつながった。この二人を使い分ける、相手の疲れ具合によってカードを切れるというのはこのチームの強み。ガスペリーニ監督が使い方を熟知しているわけだし、この試合以外にも投入直後に得点したヤングボーイズ戦など他チームが羨むのも納得できる。そんなムリエルにも移籍の噂が多く出ているし、冬には出ていってしまうかもしれない。年齢的なことを考えるともっと試合に出たい気持ちもわかるし、サパタの好調さを考えると難しいのもわかる。けど、彼の笑顔は見ていて幸せになるからアタランタで試合に出てほしい気持ちもある。

 

〜終わりに〜

CLの難しい結果の後の試合で先制されたものの勝ち切ったのは本当に価値がある。ここら辺にアタランタの地力があるのかもしれないなーとおもったのと同時にベローナ面白いやん!っていうのが率直な感想。見てみたいチームが増えるのは嬉しい悩み。セリエAに対する興味が増えた一戦で大変満足でございました。