positive transition

なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

〜アッレグリ監督の300試合を飾る勝利〜21-22シーズン セリエA 第22節 Juventus VS Udinese

〜はじめに〜

アッレグリ監督がユベントスを指揮して300試合目というメモリアルゲーム。スーペルコッパイタリアーナの決勝で延長戦の末インテルに敗れたユベントスが前節アタランタに大敗を喫してしまったウディネーゼをホームに迎えた。

〜試合概要〜

序盤からペースを握るユベントスが19分にアルトゥール→ケーン→ディバラで中央を崩し、左足を振り抜き先制。その後も攻めるユベントスだったが、なかなか決定機を作ることができずに後半へ。後半の初めはウディネーゼのペースになる時間もあったが、うまくいなして自分達のペースに持っていき79分にディバラのサイドチェンジからデシーリオのクロスをマッケニーが合わせ勝負あり。2-0でホームのユベントスが勝利した。

〜My topics〜

・ディバラの展開力

契約問題に揺れるディバラ。この試合でも彼の存在感が際立っていた。右サイドに降りて彼がボールを持つと逆サイドへのサイドチェンジが多かった。もちろん、左サイドにも動き幅広いプレイを見せていた。彼がこのチームの最後のスイッチを入れる存在で、ボールを持った他の選手が彼を探すシーンも見られた。さばいてばかりではなく、ゴール前に侵入し先制点を上げた姿を見ているとまさに神出鬼没な動きだった。このゴールを挙げた後、VIP席の幹部へ厳しい表情を見せたと北川さんが伝えてくれたが、どういう意味があったのかすごい興味深い。セリエAを見始めてディバラの左足の綺麗なキックに惚れ惚れしている。左利きのファンタジスタってかっこいい!

↓幹部への厳しい表情を見せたとされているシーン(消されちゃうかもしれない)

 

ウディネーゼの我慢

前節6失点を喫してしまい、守備の立て直しを図りたいウディネーゼ。前節とはセンターバックも代わりどうなるのか注目していた。アタランタ戦よりもコンパクトに守り、真ん中を通させないこと、相手を前むかせないこと意識して粘り強く守っていた。ワラスが縦パスに対して激しくディフェンスをしていた。前半はクルゼフスキがボールを持った時の囲い込みの意識など前節とは異なってアグレッシブに守備をしていた。が、それを破壊したのはアルトゥール・ケーン・ディバラが奏でるアタッキングメロディだった。中央を破壊されたのはその1回くらいだった気がする。それほどによく集中していた。ベトが起点になるシーンが後半から増えてきたが、いずれもペナルティボックスの外でのシュートチャンスだった。我慢した末のアタックは厳しかったかな。2点目を失っても1点を取り返そうとする姿勢は素晴らしかった。

・ピッチ上に響くアッレグリ監督の声

この試合は上限5000人での試合となり少し寂しかった。だが、選手への指示する声などが聞こえやすい環境となった。一際目立つ甲高い声の持ち主はアッレグリ監督。北川さんが実況を担当してもらう試合では北川さんが翻訳をしてくれるのだが、「ペッレグリーニにもっと高い位置をとれ」や「広げろ!」や「もっと速く!」など的確な指示を与えていた(当たり前なのだが)。よくよく考えるとピッチサイドと逆サイドに指示を与えるというのはすごいこと。これは彼の声質があるからできることで普通の声では難しい(笑)。

〜最後に〜

ユベントスは縦に楔を入れる際に斜めに角度をつけていれることを意識していた。90分のボールの動かし方はサッスオーロ戦の後半にもあった形によく似ていた。前にボールを出して三人目の動きを使うことが連続していた。連動性のある攻撃が増えてくると得点も増えてくるだろう。

キエーザが大怪我を負ってしまい、馬力のある攻撃が鳴りを潜める可能性がある。だが、マッケニーの運動量豊富なプレイで穴を埋めようとしているアッレグリ今いる選手で最適解を見出すのがアッレグリという印象がある。ユベントスがリーグ戦、最後に負けたのが2021,11/27のホームのアタランタ戦。じわじわとユベントスユベントスたる所以を発揮し出した。次節はアウェイでのミラン戦。ここで勝つようなことがあるとセリエAはもっともっと面白くなる。