〜頭の疲労〜21-22シーズン プレミアリーグ 第23節 Arsenal VS Burnley
〜はじめに〜
2022年に入って勝ちがないアーセナルがホームにコロナ蔓延などの影響を受けてあまり試合をこなせていないバーンリーをホームに迎えた。上位戦線に踏みとどまるために勝ち点3を得たいアーセナルだが、こちらもコロナウイルス・怪我人続出で万全ではない中、プレイする。ピッチに出れば言い訳は許されない。アーセナルのこの試合・今シーズンにかける意気込みを見たい。
〜試合概要〜
前半から押し込むアーセナル。だが、得点をするところまでには至らず。一方バーンリーはロングボールやカウンターをベースに攻めるが、基本はブロックを作ってきっちりと守備を行う。スペースが限られた中でのプレイが得意な選手はいるが、最後の精度が低く決定機はあまり作れない。62分のアーセナルのコーナーキックで意表をつくトリックプレイからスミスロウがシュートを放つもポープがビッグセーブ。この後スタジアムの雰囲気がアーセナルを加速させる。スミスロウの突破からラカゼットに決定機もこれは枠外へ。ここら辺から攻め疲れが色濃く出てくる。このままゴールを揺らすことができないまま試合はスコアレスドローとなった。
〜My Topics〜
- 前線の迫力に欠けるアーセナル
- ブロックを敷くバーンリー
- 最後を崩すのは・・・?
・前線の迫力にかけるアーセナル
これはワントップにラカゼットが入る弊害とでも言えることではある。彼がリンクマンと機能してくれることはチームにとってかなり大事なこと。だが、そればかりに気がとられて本来の位置に誰もいないことが増えてきているのは気づいているはず。これがそこまで言われるのはチームが得点をしていないからである。トーマス・ジャカを欠いた中でビルドアップ力に長けていると言えるチームではないから、ボールをもらいに後ろに下がってしまう。これがウーデゴールにも同じことが当てはまる。ボールは回る。でも決定機にはならない、そのうちにやられる。という悪循環にハマらないためにも、みんなでスペースを共有しながらうまく攻めたいところ。
・ブロックを敷くバーンリー
バーンリーの代名詞とも言える4-4-2でブロックを敷く。コンパクトに守ってカウンターに出る姿は見慣れたものである。シュートシーンにはポジション関係なく、シュートブロックをしにいく。アーセナルのボール回しについていくのは簡単だったかもしれない。ミドルシュートを警戒するよりまずはスペースを埋めること、そこから出ていく意識がはっきりしていた。マークの受け渡しもうまく、本当に最下位のチームなのかな?というくらい素晴らしかった。
・最後崩すのは・・・?
こうなった時にどうやって崩すのか?ということは勝つ上でとても大事になってくる。それは”不規則な動き"。特にこのようにブロックを敷く相手にはそういう動きが相手を混乱に陥れる。アーセナルの流れを作ったウーデゴールの意表をついたグラウンダーのコーナーキックはとてもよかったと思う。そこから自分達の時間が続いたが、クロスを中で待つような状況が続いたため得点はできなかった。アイディアも生まれないまま時間だけが過ぎてしまったのは勿体無い。頭の疲労というのもよくわかった試合だったかな。
〜最後に〜
90分の相手のカウンターに逆サイドから戻ったのはマルティネッリ。彼の勝ちたい気持ちが現れたシーンだった。カラバオカップを戦い、ギリギリの中で戦った選手を讃えたい。が、このドローで新年明けてからまだ勝ちがない。チームを整理し、残りの17試合のためにドバイへのキャンプへ向かうこととなった。練習することもままならなかったサカは試合後立ち上がれなかった。彼のように立ち上がれない気持ちはサポーターも同じである。これからあと1週間少しある移籍市場で何か動きがあることを祈っている。