positive transition

なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

アルテタ監督の二年間を振り返る-① 〜古巣への早期帰還〜

少し前にアルテタ監督がアーセナルの監督になって二周年だったので激動の二年間を振り返ってみる。私はアルテタの現役時代から大好きで基本的には肯定的なので、それを踏まえて読んでいただけると幸いです。よければコメントをいただければ嬉しいです。その前にアルテタ監督のコロナからの早期復帰を願います。

〜想像より早い帰還〜

ちょうど2年ほど前、アーセナルはエメリ監督の求心力もなくなりチームとしてバラバラになっていた。ベンゲル体制の最後の方から始まった崩壊を止めることができず、EL優勝もできなかったチームはあっという間に崩れ去った。まとまりの欠けるチーム、不可解な補強、空席が目立ち出すスタンド。今までのアーセナルを知っている人からすると耐えれない、もしくは諦めに近い感情が芽生えていた。暫定監督のフレディも次の監督が決まるまでの間というふわふわした中で迎えたのがホームのマンチェスターシティ戦。相手ベンチにはペップの副官として座るアルテタの姿があった。ペップのチームが予想通りアーセナルをズタズタに破壊した。それをどういう思いで見ていたのか。その後、監督として就任するアーセナルの現状を見る90分だったに違いない。ここで監督就任を許してくれたマンシティに感謝したい。シーズンの大事な時期に副官がいなくなることはチームにとって大きすぎる穴をあけることになる。そこを考慮してもアルテタの挑戦を後押ししてくれた。このおかげで今のアーセナルがある。エミレーツに入るアルテタの表情には自信が満ち、いい笑顔だったのを覚えている。彼自身も我々もいつかはアーセナルで指揮を取ると思っていたが、こんなに早いとは思わなかった。が、彼がペップの元で学んでいることや現役時代の上司だった監督を思うと彼が適任だと思っていたので私はとても嬉しかった。

〜理想と現実の狭間〜

サポーターとすれば、アルテタといえばペップの元で学んでいるから流れるようなパスワークを特徴とするチームを作ってくれるはず。と期待した人があまりにも多かったのではないか。もちろん私もその一人なのだが、冷静に当時のアーセナルを見ているとそういうことは到底できるようなチームではない。インテンシティの高いサッカーをできるわけもなく、個の力で上回れる場合には勝つことはできるがそうでないと選手の集中力は切れ、惨敗をするような脆いチームだった。そこで着手したのが"当たり前のことを当たり前に"ということである。奪われたらすぐに奪い返す、チームに規律をもたらす。マンシティやチェルシーリバプールなどの強豪チームでは当たり前のことだが、そこがあまりにも欠如していた。その意識改善は2年経った今やっと少しづつ効果が見えてきている。4-3-3を理想として描いていたアルテタもこのチームバランスを見ていると4-2-3-1にするしかないと今も思っているはず。2年前は3-4-3(5-4-1)に落ち着いた時もあった。アルテタの本意ではないこのフォーメーションとサッカーでFAカップを取るのだが、これに関しては②以降で書いていきたい。

晦日に19-20シーズンの試合を使いながら振り返る②をUPしたい。よかったら気長に読んでください。ジャカのインタビューを読んでるととても嬉しいことがあったのでそのことについても書いていきたいなー。