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なんでもポジティブに捉えるサッカー記録です^^ レフティやクセのある選手に注目しています。

~激闘~21-22シーズン セリエA 第16節 Napoli VS Atalanta

主力を多く怪我で欠くナポリがホームにアタランタを迎えた一戦。球際の強さ、気持ちの強さが見えた好ゲーム。セリエAの頂点を奪ってやるぞという気概が見え、かなり熱くなってしまった。ナポリアタランタに合わせて3-4-3の布陣を採用。ミラーゲームに持ち込もうとしたところからこのゲームに対する興味が増していった。

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この試合のmy topics をあげながら振り返っていきたい。

冒頭で書いたようにミラーゲームに持ち込みたいナポリ人の配置からこの試合をものにしたかったのがわかる。今期のナポリを牽引していた選手に怪我人が多いのと配置で近しいものにして、ショートカウンターで試合を有利に持ち込みたかったことが伺える。このメンバーでのボール回しに慣れていないことから細かいところでうまくいかないシーンが目立った。前半の頭のシーンで3バックの右のディロレンツォがインサイドをとってビルドアップをしようとしたが試合通してこういうシーンは少なかった。個人的にはファビアンルイス欠場がかなり響いた気がする。彼はナポリのボールの拠り所、苦しい時には彼に預ければなんとかしてくれる安心感がある貴重な選手。実際アタランタのような強度の高いチームには彼のワンタッチパスで背後をついたりすることが求められた。そういうパスがあればアタランタのラインを押し下げることができるが、この試合の二点目は高いラインの裏をとったところからだった。マルキュイのワンタッチパスで裏をとったメルテンスが沈めたところでナポリが勝つものだと思った。押し込んでいたし、アタランタの選手はミラーゲームで負けかけていた。ここから二つ目につながる話。

一方アタランタは一点目をとってからはどちらかというと保守的な試合の進め方をしていた。選手個々のベクトルがバラバラで、ファンムッソへのバックパスなど危ないシーンが連発していた。その中でジエリンスキに同点ゴールを打ち込まれ後半の早々に逆転を許した。リードを許してからそれまでは封印していたトロイの攻め上がりが幾度となく見られた。彼のオーバーラップがアタランタの攻撃力を倍増させているが、この試合の前半は比較的抑えめだった。これにイリチッチ投入がアタランタの攻撃を加速させ、同点ゴール・逆転ゴールにつながった。サパタがディフェンスラインを引っ張り、門を開けた状態でトロイから2失点目に関与したデミラルへ。彼の気持ちが強く出たショットで追いついた。これでチーム全体に勇気を与え、トロイが起点となりイリチッチがボックス角をとりフロイラーが決めた。ボールを奪う時の位置も上がり、裏を取られることを恐れなかったことが勝利へつながった。

 

首位ナポリを撃破し、5連勝を飾ったアタランタ。個人的にこの試合のターニングポイントはパロミーロがウナスからノーファールで奪ったシーンだと思う。69分のナポリのカウンターのチャンス、ウナスが右サイドをドリブル突破したところをスピードを遅らせてクリーンに奪い去った。何より2-2でどちらへ転ぶかわからない試合で、あそこでファールして止めるか抜き去られるかどうかはとても大事だっただけに100点の対応をして流れを引き寄せたのはまさしく1点ものと言っても過言ではない。ホームで敗れ、首位陥落をしたナポリは怪我人が帰ってくるまでの間をどう凌ぎ切るか。2週後の首位ミランとの直接対決でどこまでできるか楽しみである。